考えるオトナになるためのTOC講座・ふたたびに参加してきました。 #papatoc

5/26に考えるオトナになるためのTOC講座・ふたたびに参加してきました。

TOC(Theory of Constraints)は以前から興味&活用していたので、その縁で参加しました。
イベントの詳細はTogetterの考える大人になるためのTOC講座をご覧ください。

以下は、イベントの流れめいたものです。

岸良さん講演「子供のためのTOC

  • ゴールドラットコンサルティング実績紹介:インドのタタグループ
    • 製鉄業界では利益率は8%もあれば十分なのに、利益率4%の会社に対して、コンサルティングし、脅威の利益率30%越えを達成。
    • また報酬は成果払いなので、利益率を向上させられなければ、報酬が得られない仕組みにしている。
  • 子供への投資
    • 子供は成長すると、将来の世界を担う立場になる。つまり、子供へ投資することが最高の投資なのである。
  • ジレンマ
    • TOCを使って、対立軸を解消する事例1:金魚を買いたい娘と金魚を買いたくない母
    • TOCを使って、対立軸を解消する事例2:母から離れて保育園に残りたくない子供と子供を保育園に残して仕事をする母

セッション「理解しよう!」

  • 岸良さんの講演を聞いて、私はTOCをこう理解したというテーマのLTが3本
    • 全員その場で作成しており、一人はiPad2マインドマップめいたもので作成、他の二人は紙に書いたLT
  • 岸良さんの講演を聞いて、疑問点を質問
    • Q. 子どもが答えを出せないときはどうしますか?
    • A. 「子どもが答えを出せない」=Predicted UDEと呼んでいる。起こっていないことを予想している。気がかり、原因、解決策、利点。原因を解消したら気がかりは消える。答えは「子どもにまかせる」が、原因は解消してあげる。
    • Q. 理屈の苦手なタイプにはどうすればいい? 僕の理屈に妻が寝てしまいます
    • A. 理屈に弱いっていっちゃダメ。人間には考える力がある。「理屈」と呼ばれる時点で論理が弱い。分かりにくい、分からないと思われるのは理論に穴があるから。分かられるためには、自分が完全に理解するように考えること。論理的と自分で思っている場合でも、伝わっていないなら、論理に飛躍があり、穴が空いているということ。穴を埋める必要がある。
    • Q. ツリーの使い方
    • A. 根本: 原因と影響 問題は分けてはいけない。論理的とは、物事の「つながり」を理解すること。ブレイクダウンしてはいけない。問題を細分化して、分析しても始まらない。
    • Q. 考えるモチベーションが低い人間に動機付けするには?
    • A. モチベーションを持て!と連呼してもムダ。その人の目的を聞く。目的と、そのために何をやるか?を繋げる。モチベーションはそこに生まれる。それがブランチ。要望にアクションを繋げる
    • Q. 幼稚園は既に時間が足りない。幼稚園にTOCを導入するには、時間や不理解などの困難があるのではないか?
    • A. 本当に時間がないのですか? 本当に理解されませんか? 話をしにいくと、教育現場での興味のもたれ方は顕著です。理解されるように行動してみましょう。

セッション「岸良先生がなんても答えます!」

  • 今回の講演内容に限らず、TOCについて常日頃抱いている疑問に、岸良さんが答えてくれるセッション。
    • 録画もしないということだったので、ここは記載しません。

以下は、イベントに参加しての私の感想とか覚書です。

イベント全体

  • 参加してまず思ったことはいつものIT系のイベントと異なる参加者層であるということです。
    • また私の様にTOCは知っているけど、岸良裕司さんは知らないという人は皆無で、岸良裕司さんのことは知っているけど、TOCはそんなに知らないという人が多く、最大勢力はTOC、岸良裕司さん共に知っている人たちでした。
    • DevLOVEでやっている指示書とお菓子が各テーブルに置かれていたので、参加者層が異なっても、DevLOVEのイベントみたいな光景になっていました。

岸良さん講演「子供のためのTOC

  • テンポの良い語り口に、皆、黙って聞いていました。
  • が、この時、質問事項や疑問点を付箋に書いてくださいという依頼がされていたのですが、誰も付箋に質問や疑問を書いてくれなくて、正直焦りました。

セッション「理解しよう!」

  • このセッションは講演について理解を深める場でした。
    • 各自が思った疑問点について、質問する場なのですが、岸良さんは実は質問には答えていないということを感じました。
    • にも関わらず、参加者の皆さんはすごく納得されている様に頷かれる光景はある種、魔法にかけられている*1様にも感じました。

セッション「岸良先生がなんても答えます!」

  • このセッションはTOC全体について理解を深める場でした。
    • 「それをネタにディスカッションで盛り上がるのもアリ」とも書かれていたのですが、考えていたものと違って、ちょっとアレ?と思いました。
    • 参加者は40〜50人もいる中*2、その中で岸良さんと質問者だけがやり取りをして、それ以外の人は聞いているだけというのは勿体無いなぁと思いました。
    • セッション中、近くの人と少し議論されている人に対して、運営側から注意を促していたことからするとわざとこういった場にしていたみたいですね。
    • 1つの質問毎に4〜5人で1組としてお互いに対話する場を何分間か設けて、その後に岸良さんが質問された内容に答えていくという風にしても良かったのかもしれません。

最後に運営をしてくれた方々、そして参加者の皆さんありがとうございました。

*1:セッション後、知人の何人かに質問してみたところ、「あっ!」と言って、言われてから気づいたみたいなので、魔法にかけられていたというのは案外間違いではないのかもしれません

*2:最後のセッションにもなると途中で帰った方もいる為