スクラム道.02に参加してきました。
スクラム道.02に参加してきました。
今回のテーマは「スプリントバックログスプリントバーンダウン」で、講師*1の@ryuzeeさんの発表の題名は「スプリントバーンダウンチャート虎の巻」です。
発表内容は、スプリントバーンダウンの簡単な説明とその後はスプリントバーンダウンをどう使うか?という実践的な内容です。
具体的な流れとしては以下の通りです。
- スプリントバーンダウンについてのおさらい
- スプリントバーンダウンは改善の為のインプットとして利用する事が大事
- スプリントバーンダウンの落ち方の形状((グラフの形状)))といったパターンの確認
- しかし、形状だけ見て判断をするのではなく、現場の状況を把握する事が大事
- 綺麗に落ちていてもそれはテストをサボっていたり、リファクタリングを疎かにしているのかもしれない
- スプリントバーンダウンに別の指標を追加する事によって、より状況を把握するのに効果的に
これをふまえて、参加者同士のディスカッションの流れとしては以下の通りです。
- 各々の現場での実例を元に、その時、どの様に対応しているのか?
- 「スプリントバーンダウンが最後に0にならない時はどうしているの?」
- 「SMにアラート上げて、POと調整してもらいましょう」
- 「その後、次のスプリントではベロシティ以上のストーリーを入れていないか? ムダな作業をしていないか確認をした方がいい」
- 「何故スプリントバーンダウンからチームの自己組織化度合いが分かるの?」
- 「学習遅延パターンに何回も成っているということは、チーム自身で自分たちの問題をカイゼンする事が出来ないことの証明」
- 「つまり、自己組織化の度合いが低いことが分かる」
- 「何回も学習遅延パターンの時はチームの状態を確認した方が良い」
- 「最終的には早期学習パターンになるのが理想的なら理想線は直線ではなく、早期学習パターンと同じ様に引くと良いのでは?」
- 「問題の検知の遅れの原因になるので、あまりお勧めしない」
- 「スプリントバーンダウンはいつ更新するの?」
- 「残業抑止の為に、最後に残った人に更新してもらうのが良い」
- 朝の人が結構多かった(自分含む)ので、カイゼン出来る点
- 「他にどういった指標を追加すると良いのかな?」
- 「チームが成熟しても追加した指標は失くさなくてもいいよね?」
他にも毎回スプリントバーンダウンが0に落ちるなら、アクセルを踏んで、本当のベロシティを探るのも良いといった話やモチベーションの上げ方ではわざと少ないストーリーにしておいて、途中で追加ストーリーへの対応をする御代わり派(@ryuzeeさん)と、わざと多いストーリーにしておいて、出来るかどうかのギリギリ感を楽しむギリギリ派(私)といった考え方など議論は盛り沢山でした。
他にも御代わり派の派生で、理想線の下を維持することがモチベーションの現場もありました。
この現場は複数のプロジェクトにメンバーがアサインされており、多くの仕事を割り振られている為、さっさと眼の前の作業を終えて、次の仕事に取り掛かることがモチベーションとなっているのだそうです。
これに対して、@nawotoさんや@ryuzeeさんは問題であると断じることはせず、認識しておくべきリスクについて伝えていました。
複数の認定スクラムマスタから意見を聞けるという光景を目の当たりに出来るスクラム道は本当に素晴らしい勉強会だと思いました。
今回も色々と成果を得ることが出来、スクラム道には本当に感謝しています。
今回も参加出来て本当に良かったと思います。
次のスクラム道のテーマに関して、参加資格があるかどうかはまだ不明ですが、参加出来るテーマであると良いなぁと思っています。
当日のホワイトボードの写真は以下に@kappa4さんがアップしてくれています。
最後に読み手の@ryuzeeさん、運営をしてくれた@nawotoさん、 写真をアップしてくれた@kappa4さん、そして参加者の皆さん本当にありがとうございました。