スクラム道.03に参加してきました。
スクラム道.03に参加してきました。
今回のテーマは「スプリントプランニングミーティング」で、講師*1の@miholovesqさんの発表の題名は「スプリント計画ミーティング」です。
発表内容は、スプリントプランニングミーティングの説明、理想的なスプリントプランニングミーティングと嫌なスプリントプランニングミーティングについてでした。
具体的な流れとしては以下の通りです。
- スプリントプランニングミーティングについての説明
- Input/Output
- やること
- タイミング
- あったら便利なもの
- 嫌なスプリントプランニングミーティング
- 理想的なスプリントプランニングミーティング
これをふまえて、参加者同士のディスカッションの流れとしては以下の通りです。
- 各々の現場での実例を元に、その時、どの様に対応しているのか?
- Q. 「計画に5%以上かかってしまうのだけどどうしよう?」
- 「リスクを抱えることになっていると理解しているなら良いが、あまりお勧めしない」
- 「一度実験として計画に20%使ったが、良かった。リスクはあるけど、チームの成熟度や向き不向きもあるので、それを考慮した方が良い」
- 「1スプリントを1週間にしていると5%では足りなくなる。自分のところは10%位かかっていた」
- 「1スプリントの期間が短い程、%に期間が大きく変わるので、10%程度なら誤差なのではないか?」
- Q. 「スプリントプランニングミーティングでは何をどこまで決める?」
- Q. 「WFとスクラムではどちらの方が計画の時間が長い?」
- Q. 「タスクのブレイクダウンはWBSとは違うのか?」
- Q. 「POは一緒に居た方が良いのか、それとももっと大切な事があるのか?」
- 「POとしてはチームと一緒に居るよりも優先度の高いビジネスの価値を高める作業があるので、スプリント中に聞かずにすむように、ほぼ決める様にしたいという想いがある」
- Q. 「POが不在なのだけど、どうすれば良い?(費用が余っているので、費用を消化する為に年度末近くになってよく分からないけど、モノを作るチームが結成されたとのこと)」
- 「PO不在のPJはお客様の求める価値を適切に届ける事自体が不可能なので、PJ自体を開始するべきではない」
- 「出来るとしたら、誰かチームの中で、代理のPOを立てて、そのPOが出すビジョンに向かって作業をする様にすると良いのでは?」
- Q. 「スプリントの長さはどれ位が適当か?」
- Q. 「タスクの最小時間単位は?」
- 2時間単位:1/3、1時間単位:1/3、30分単位:1/3、15分単位:1/6
- Q. 「最小時間単位に満たないタスクはどうしているか?」
- 「0時間で見積もって、他のタスクと一緒にする」
- 「最小時間単位になるまで複数の作業をまとめて1つのタスクにする」
- 「複数の作業をまとめて1つにすると、そのうちの1つだけ出来ない時に Done に出来ないのでその時は分割したりしている」
- 「時間割、コマ割」について展開
- 「タスクを2時間として、午前1コマ、午後2コマという時間割にして、壁に張り出すことで作業の見える化をし、スプリントプランニングミーティングで何時、誰が、何をやるのかを決める」
- 「ただ、15:30から会議と言われて、30分前になりませんか?と言ったりしているので、周囲(=自チーム以外)の理解も重要」
- Q. 「多能工にしないといけないのだけど、出来ていない状況では出来ない人や出来る人に同じタスクでも見積もりの大きさが倍違ってしまったりする、どうすれば良い?」
- 「出来る人が居るとその人に引き摺られるので、計画には参加してもらわらないという手もある」
- 「同じく出来ない人にも引き摺られるので、出来ない人は作業人数に数えず、出来ない人はスプリントの中で教育していく」
- 「ペアプロしてそのリスクを軽減していく」
- Q. 「リーダーが全部見積りをして、着手した人は10分やってみて見積りの妥当性をリーダーに報告するという形式でしているけど、どうすれば良い?」
- 「そのチームはそのリーダーが抜けたら瓦解してしまうリスクを抱えている。そのリスクをまず共有することが大事」
- 「瓦解する起因となる中心人物に休暇をあげて、「あの人がいないと厳しい」ということをチームや上の人に認識してもらうという手もある」
他にスペシャルゲストとして、スクラムアライアンスの副会長(そういったことに疎いので、実は違うかも…)も参加されていました。
英語で日本のスクラムの状況についてお話されていたのですが、よく分からず、英語日本語両方が分かる方に翻訳してもらいながらお話を聞いていました。
今回は特に初参加の方が多く、現場で困っている事を皆さん質問されていたと思います。