Coderetreat in Japan #01 presented by MTI Ltd. を開催しました。

Coderetreat in Japan #01 presented by MTI Ltd. - Coderetreat
Coderetreatを開催します。 - Change The Worlds
昨日(7/3)、Coderetreat in Japan #01 presented by MTI Ltd. を開催しました。

参加された方々は Coderetreat が、何故プログラマスキルアップ、マインドカイゼンに効果があるのか、まざまざと実感されたかと思います。

そして、何故こういった活動を海外でされているのかも、ご理解していただけたのではないでしょうか。参加された方々に強く響いたのか、数多くのフィードバックを頂きました。それは『たった1日で多くのことに気付けた』、『制約が実は制約ではないことが分かるのではなく、理解できた』、『難しいかもしれないが、自分たちだけではなく、もっと多くの人たちにこの経験をしてもらいたい』といった参加された方が満足したという声、そして、この経験をもっと多くの人に広めて欲しいという声等、様々なものです。嬉しくもあり、また同時にカイゼンできる部分でもあるだけに私自身、非常に満足と次へと続けていくという想いを新たにした次第です。以下に自分がしたやり方について簡単に書いておきます。他の方の参考になれば、幸いです。

やり方

Coderetreat ファシリテーターガイド - haradakiro's blog
上記、[twitter:@haradakiro]さんが和訳してくれた Coderetreat ファシリテーターガイドを参考にしました。このファシリテーターガイドは非常に良いものなのですが、何度か Coderetreat に参加して思うところがあったので、私は以下を追加しています。

  • 45分以内に完成させることが目的ではないことを伝える

これは何度か Coderetreat 参加して、「45分以内に完成させるには○○/××しなければならない」という参加者が思い込んでしまうルールをファシリテーションで壊すことが非常に難しいと感じていたためです。
優秀なファシリテーターなら壊すことができると思うのですが、今回そこまでできないという予想の元、上記の通り、参加者に伝えています。
他の部分は全てファシリテーションの範疇の行動を取りました。例えば、制約について「制約のせいでうまくいかない!」「制約があると完成はムリ」といった声が出た際は『制約があった時となかった時ではどちらの方がソースコードは多いですか?』『制約があった時となかった時ではどちらの方がソースコードは分かり易かったですか?読み易かったですか?』といった問いかけで、参加者に気付きの切欠をうまく与えていたと思います。

開催して思うこと

自分以外にサポートしてくれた方々がいたのですが、その方々からは「普段、悪い点やカイゼンしないといけない点を全て指摘して教えていたので、“教えない”ファシリテーターはムズカしい」という声がありました。事前に上記ファシリテートガイドや個人的に作ったファシリテートするとはどういったことかの簡単なガイドを作って展開していたのですが、まだまだ足りなかった様です。サポートしてくれる方の底上げ(練習)も必要だと感じました。
また、今回の参加者は経験年数が少ない方だけにしていたのですが、「経験年数が少ないものだけのペアプログラミングで効果はでるのか?」「ベテランと一緒にさせる必要があるのではないか?」といった指摘を周囲の方から受けていました。指摘に対しては効果がある理由を海外の資料や言葉で説明し、今回の開催にこぎ着けましたが、そういった指摘をされた方々に実際にイベントを見学してもらうことで、実情を知り、非常に満足されていたことに非常に驚きました。百聞は一見に如かずと申しますが、言葉や資料だけではなく、実際にその場を見てもらうということがここまで大きな力を持っていることをあらためて実感しました。

最後に

今後も、継続して Coderetreat を開催したいと考えておりますので、引き続きスポンサーを募集しております。Coderetreat に興味をお持ちになられた方はスポンサー(2万)について、ご検討していただけると助かります。