Developers Summit 2010 〜世界は変わった。開発の現場はどうか?〜 2日目
目黒雅叙園にて開催されたDevelopers Summit 2010 〜世界は変わった。開発の現場はどうか?〜の2日目に引き続き、行ってきました。
開発プロセス【19-B-1】
ここまで来た!製造、金融でのアジャイル基幹システム開発〜ユーザー主導が成功の鍵!〜
浜津和弘 氏/森川哲史 氏/漆原茂 氏
概要製造、金融業界で基幹業務をアジャイルソフトウェア開発で開発した事例を聞くセッションです。
- それぞれの会社とPJ紹介
- 今までの「アジャイル開発」
- 浜津氏
- どうして「普通(ウォーターフォール)」じゃないの?
- 工場の運転開始時期が決定しており、それと並列してシステムを構築する必要があり、業務設計との併行開発で仕様変更を迅速に反映出来ないウォーターフォールでは無理
- どうやって経営者を納得しましたか?
- 社長と部門長から100%ゲタを預けてもらっていた
- 現状の改革をしようと思ってるのに、このまま行ったらグチャグチャになる、そうならないように一生懸命考えますと上に言った
- 他の役員からは集中砲火
- でも、逃げない
- 不味いと思ったタイミングでボコボコにされる場を作り、ぼこぼこにされた
- どんな苦労がありましたか??
- 業務部隊とうまくやる秘訣は?
- システム開発部隊の部屋にマネージャーが毎朝つめて、何をするかしないかをその場で決定した
- 副次的効果として、マネージャーがいなくなったので、その下の人間にマネージャーの代わりが出来る程度の実力がついた
- 人事権を持ってる部門長が仲間にいたのでできたこと
- Developerへ期待していることは?
- IT業界のやり方はわからないけど、ユーザー部門とのコミュニケーションをうまくとれるかが、いいシステムを効率よく信頼性高くできるポイントだと思う
- 使用者の気持ちをどう反映させるかが大事
- 森川氏
- どうして「普通(ウォーターフォール)」じゃないの?
- どうやって経営者を納得しましたか?
- システムの課題に対して直す為に全面改修が必要と言ってまずその気にさせた
- いくらかかるかを提示したらひかれたので、じゃあどうすればいいかといって、部分改修することで解決
- 部分改修にすることで1/3の工数でできると説明
- どんな苦労がありましたか??
- 一人ではしない、まず仲間をつくる
- 業務部隊とうまくやる秘訣は?
- ユーザー部門にテストケースを書いてもらった
- 「ここまでテストしないといけないの?」と言われたが、「テストしないと困るのはあなただよ」と言った
- 大変さをわかってもらったので、追加要求のムリさもわかってもらえた
- Developerへ期待していることは?
- 技術をユーザー側に押し付けるな
- ITは我々の求めているものを満たす手段の一つでしかない
- もっとアプローチして欲しい、例えば1ヶ月は無料でコンサルして、それがうまくいってからするとか
雑感