「JRuby on Rails実践開発ガイド
JRuby on Rails実践開発ガイド (Professional Ruby Series)
- 作者: Ola Bini,株式会社万葉,大場光一郎,大場寧子,田中祐樹
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2010/05/18
- メディア: 大型本
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- 日本語版の刊行にあてて(原著者まえがき)
- 訳者まえがき
- 刊行に寄せて
- 謝辞
- 著者について
- テクニカル・レビュワーについて
- 第1章 はじめに
- 背景となる知識
- なぜ JRuby on Rails なのか?
- 本書の構成
- まとめ
- 第2章 JRuby on Rails をはじめよう
- JRuby のインストール
- RubyGems のインストール
- データベースのセットアップ
- まとめ
- プロジェクト1 オンラインストア(Shoplet)
- 第3章 Rails 入門
- Rails アプリケーションの構造
- Rails のほかの部分について
- Rails ヘルパースクリプト
- テスト
- プラグイン
- まとめ
- 第4章 オンラインショップの管理
- Rails アプリケーションの作成
- Mongrel で動かす
- 最初のモデル
- Product モデルのユニットテスト
- 商品管理機能を作る
- その他のモデル
- 認証機能の追加
- 機能テスト
- まとめ
- 第5章 データベースを使ったショップ
- 商品の閲覧
- カートの追加
- 検証とテスト
- ActiveRecord と JDBC
- まとめ
- プロジェクト2 コンテンツマネジメントシステム(CoMpoSe)
- 第6章 Java インテグレーション
- Java リソースを使う
- Java インターフェイスの実装と Java クラスの継承
- Java コレクション
- よくある落とし穴
- Java から Ruby を使う
- まとめ
- 第7章 Rails による CMS
- データベースとモデル
- モデル
- 画面の見た目を整える
- 管理用ユーザーインターフェイス
- セキュリティの改善
- まとめ
- 第8章 コンテンツのレンダリング
- XML を使ったコンテンツレンダリング
- そのほかのコンテンツレンダリングの方法
- CoMpoSe の完成
- まとめ
- プロジェクト3 シーケンス管理サービス(Big Brother)
- 第9章 JRuby エンタープライズ Bean
- データベース
- JRuby による Sequence エンジン
- JRuby Bean ラッパー
- まとめ
- 第10章 EJB を使う Rails アプリケーション
- EJB クライアントの復習
- アプリケーションの実装
- Sequence ライブラリの作成
- SequencesController とビュー
- サーバーでの JMX の利用
- JMX から Rails に接続する
- まとめ
- プロジェクト4 図書館システム(LibLib)
- 第11章 JRuby による Web サービス
- LibLib システム
- Amazon Web サービス
- Java で SOAP を使う
- Book ライブラリの作成
- まとめ
- 第12章 JRuby とメッセージ指向システム
- MOM とは?
- レガシーシステム
- ActiveMessaging
- JRuby とメッセージ駆動 Bean
- レガシー連携のためのライブラリ作成
- Rails アプリケーション同士の通信
- まとめ
- 第13章 LibLib Rails アプリケーション
- データベース
- 複数の Rails インスタンスの配備
- モデルの作成
- ビューとコントローラ
- まとめ
- 第14章 おわりに:次の一歩へ向けて
- JRuby-extras プロジェクト
- JRuby-extras への貢献
- JRuby への貢献方法
- 実習課題
- まとめ
- 付録A Java プログラマのための Ruby ガイド
- Ruby のコア
- クラスとモジュール
- ブロック
- メタプログラミング
- Symbol クラスの to_proc トリック
- 付録B JRuby リファレンス
- クラスとインターフェイス
- プリミティブ型の配列
- Java クラスへの拡張
- JRuby モジュール
- require
- 付録C 配備(デプロイメント)
- JRuby 上の Rails
- Rack
- Ruby アプリケーションサーバー
- Java アプリケーションサーバー
- 商用 Java アプリケーションサーバー
- Google App Engine/Java
- 付録D Rails のバージョンによる差異
- 付録E Web サイトと参考書籍
- Ruby と Rails
- JRuby
- そのほかのリソース
- 索引
- 訳者・監修者紹介
本書の構成は、目次の通り、“インストール → Rails 入門 → Java との連携”になっています。
内容に関しても、 Java を贔屓するでもなく、 Ruby を贔屓するでもなく、どちらからも距離を置いた中立的な立場で記述されており、 Java, Ruby 双方の良い点を認め、それら生かす為に統合する存在として JRuby の説明が書かれています。
私自身 Ruby に触れる様になってまだ2ヶ月足らずですが、その私でも問題なく内容が理解出来る様に随所に丁寧に解説がついており、訳注や付録もあるので大変理解するのに助かりました。
その為、 Ruby の開発しかしたことがない方や Java の開発しかしたことがない方でも問題なく内容が理解出来ると思います。
そして、実践開発ガイドの名の通り、典型的なサービスを例にとって、章毎にあるサービスのコードを作成していく過程で JRuby on Rails について解説してあります。
掲載されているコードもそのサービスで使われる最終形のコードを載せるのではなく、作成していく過程を載せてあるので、どうしてその様にコーディングするのかが、知識が無い人でも無理なく追うことが出来、内容がスムーズに頭の中に入ってくる作りになっています。
本書は400ページを超えるのですが、読み手にどんどん先を読み進ませる力があり、私自身1日もかからずに一気に読み切ってしまいました。
これは原書の質の高さもさることながら、翻訳者の大場光一郎さん、大場寧子さん、田中祐樹さんの御三方が読み手に分かり易い様に訳に苦心されたおかげだと思います。
結果、技術系の翻訳書籍でありがちな訳文の文章や単語がおかしい部分がなく、非常に読み進め易いものになっています。
この様な良書と出会う機会を作ってくれた翻訳者の大場光一郎さん、大場寧子さん、田中祐樹さん、監修の株式会社万葉、発行の株式会社翔泳社に感謝致します。
これからもこの様な良書を翻訳/発行されることを期待しております。