「JRuby on Rails実践開発ガイド

JRuby on Rails実践開発ガイド (Professional Ruby Series)

JRuby on Rails実践開発ガイド (Professional Ruby Series)

JRuby on Rails実践開発ガイド」目次


日本語版の刊行にあてて(原著者まえがき)
訳者まえがき
刊行に寄せて
謝辞
著者について
テクニカル・レビュワーについて
第1章 はじめに
背景となる知識
なぜ JRuby on Rails なのか?
本書の構成
まとめ
第2章 JRuby on Rails をはじめよう
JRuby のインストール
RubyGems のインストール
データベースのセットアップ
まとめ
プロジェクト1 オンラインストア(Shoplet)
第3章 Rails 入門
Rails アプリケーションの構造
Rails のほかの部分について
Rails ヘルパースクリプト
テスト
プラグイン
まとめ
第4章 オンラインショップの管理
Rails アプリケーションの作成
Mongrel で動かす
最初のモデル
Product モデルのユニットテスト
商品管理機能を作る
その他のモデル
認証機能の追加
機能テスト
まとめ
第5章 データベースを使ったショップ
商品の閲覧
カートの追加
検証とテスト
ActiveRecordJDBC
まとめ
プロジェクト2 コンテンツマネジメントシステム(CoMpoSe)
第6章 Java インテグレーション
Java リソースを使う
Java インターフェイスの実装と Java クラスの継承
Java コレクション
よくある落とし穴
Java から Ruby を使う
まとめ
第7章 Rails による CMS
データベースとモデル
モデル
画面の見た目を整える
管理用ユーザーインターフェイス
セキュリティの改善
まとめ
第8章 コンテンツのレンダリング
XML を使ったコンテンツレンダリング
そのほかのコンテンツレンダリングの方法
CoMpoSe の完成
まとめ
プロジェクト3 シーケンス管理サービス(Big Brother)
第9章 JRuby エンタープライズ Bean
データベース
JRuby による Sequence エンジン
JRuby Bean ラッパー
まとめ
第10章 EJB を使う Rails アプリケーション
EJB クライアントの復習
アプリケーションの実装
Sequence ライブラリの作成
SequencesController とビュー
サーバーでの JMX の利用
JMX から Rails に接続する
まとめ
プロジェクト4 図書館システム(LibLib)
第11章 JRuby による Web サービス
LibLib システム
Amazon Web サービス
JavaSOAP を使う
Book ライブラリの作成
まとめ
第12章 JRuby とメッセージ指向システム
MOM とは?
レガシーシステム
ActiveMessaging
JRuby とメッセージ駆動 Bean
レガシー連携のためのライブラリ作成
Rails アプリケーション同士の通信
まとめ
第13章 LibLib Rails アプリケーション
データベース
複数の Rails インスタンスの配備
モデルの作成
ビューとコントローラ
まとめ
第14章 おわりに:次の一歩へ向けて
JRuby-extras プロジェクト
JRuby-extras への貢献
JRuby への貢献方法
実習課題
まとめ
付録A Java プログラマのための Ruby ガイド
Ruby のコア
クラスとモジュール
ブロック
メタプログラミング
Symbol クラスの to_proc トリック
付録B JRuby リファレンス
クラスとインターフェイス
プリミティブ型の配列
Java クラスへの拡張
JRuby モジュール
require
付録C 配備(デプロイメント)
JRuby 上の Rails
Rack
Ruby アプリケーションサーバ
Java アプリケーションサーバ
商用 Java アプリケーションサーバ
Google App Engine/Java
付録D Rails のバージョンによる差異
付録E Web サイトと参考書籍
RubyRails
JRuby
そのほかのリソース
索引
訳者・監修者紹介

本書の構成は、目次の通り、“インストール → Rails 入門 → Java との連携”になっています。
内容に関しても、 Java を贔屓するでもなく、 Ruby を贔屓するでもなく、どちらからも距離を置いた中立的な立場で記述されており、 Java, Ruby 双方の良い点を認め、それら生かす為に統合する存在として JRuby の説明が書かれています。
私自身 Ruby に触れる様になってまだ2ヶ月足らずですが、その私でも問題なく内容が理解出来る様に随所に丁寧に解説がついており、訳注や付録もあるので大変理解するのに助かりました。
その為、 Ruby の開発しかしたことがない方や Java の開発しかしたことがない方でも問題なく内容が理解出来ると思います。
そして、実践開発ガイドの名の通り、典型的なサービスを例にとって、章毎にあるサービスのコードを作成していく過程で JRuby on Rails について解説してあります。
掲載されているコードもそのサービスで使われる最終形のコードを載せるのではなく、作成していく過程を載せてあるので、どうしてその様にコーディングするのかが、知識が無い人でも無理なく追うことが出来、内容がスムーズに頭の中に入ってくる作りになっています。
本書は400ページを超えるのですが、読み手にどんどん先を読み進ませる力があり、私自身1日もかからずに一気に読み切ってしまいました。
これは原書の質の高さもさることながら、翻訳者の大場光一郎さん、大場寧子さん、田中祐樹さんの御三方が読み手に分かり易い様に訳に苦心されたおかげだと思います。
結果、技術系の翻訳書籍でありがちな訳文の文章や単語がおかしい部分がなく、非常に読み進め易いものになっています。
この様な良書と出会う機会を作ってくれた翻訳者の大場光一郎さん、大場寧子さん、田中祐樹さん、監修の株式会社万葉、発行の株式会社翔泳社に感謝致します。
これからもこの様な良書を翻訳/発行されることを期待しております。